2010/04/11

カバー集・『心は孤独な狩人』


カーソン・マッカラーズが23歳のとき『心は孤独な狩人』でデビューしたのは1940年6月4日です。
だから今年2010年はちょうど70周年。


1.Carson McCullers, The Heart is a Lonely Hunter





すぐ上のふたつは、左:1940年にホートン・ミフリン社から出版された初版の表紙、右:その表紙を模して作られたオランピア・ル・タンのバッグ。この文学作品シリーズのバッグは他にもたくさん種類がある(見てここ!)。去年の秋発表されてパリのコレットとかで販売されていて、今年の初め日本にも入って来るっていうのでワクワクしていたの。で、たまたま雑誌に載っているのを見ましたところ、こういう物の値段よくわからないけどべらぼうに高いというか、買ったら胸が痛んじゃうくらい値が張っていた。ちっちゃなバッグに十万円以上だなんてそんな贅沢はこの本の内容に合っているでしょうか、いえ、いませんね。でもぜんぶ手刺繍らしいからしかたない、それが手仕事へのリスペクトというものだ。この場合は、所有できないからって恨むのは不幸の元になりそうだからもういいのよ。実物は見てみたかったけど。

そしてちょうどそんな今年の初め、友だちのキムがアメリカに帰ってたときに手に入れて取っておいてくれたこれ↓をくれた

刑務所の人に本を送るボランティアをしていたんだけど、古くてボロボロでもらい手もいなくて絶対にダーティが喜ぶと思って日本まで持ってきたよーと言っていた。ほんとうにありがとう、嬉しい。それになんてかっこいい表紙なんだろ、鳥とハートと鎖とこぶし。タトゥーにしようかと思う。


2.うらやましい情報

中国ではマッカラーズの長編全5作品の翻訳がセットで出ているのを昨日発見した。

中国語でカーソン・マッカラーズは卡森·麦卡勒斯。
日本語でも復刊でも新訳でもなんでも出て来ていただきたい、街角の本屋で普通にマッカラーズを見たい。


3.表紙になったマッカラーズ




すぐ上のふたつは、左:マッカラーズが『黄金の眼に映るもの』(Reflections in a Golden Eye)を捧げたアンネマリー・クララック・シュヴァルツェンバックとの関係を書いたらしい本。これを読みたいがためにドイツ語を勉強し直す、今年は。右:マッカラーズが一時住んでいたブルックリン・ハイツにあった家についての本。W.H.オーデン、ベンジャミン・ブリテン、ジプシー・ローズ・リー、ポール・ボウルズ、ジェーン・ボウルズ、あとクリストファー・イシャウッドなども同時期に住んでいたと言われている。

4. おまけ
マッカラーズの故郷コロンバス州立大学(ジョージア州)のカーソン・マッカラーズセンターのウェブサイトによると、来年の2月に生誕94周年を祝ってでっかい(たぶん)学会が開かれる模様です。

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