2012/01/28

To the Lighthouse

 「ティーンエイジの女の子のためのウェブサイト」Rookieを、ときどき見る。 90年代的な美学がかなり意識されてるように思うし、心のこもったかわいいことや若者らしい素直さが詰まっている、読者が参加するコーナーがいろいろありそうなのもいい。ティーンの頃にこれがあったらと思うもののひとつだけど、気づいてみれば自分がまさにティーンだった90年代半ば、私はここに出てくるようなティーンではなかった。こんなに知的でやわらかそうではなく、ハードボイルドでダサかった。そうか、あれは90年代じゃなかった、そういえば中世だった。『15歳は、本当の〈中世〉で・・・何も確かでなく、何も安全なものがなく、何もやってこないし、何も去っていかない』(ガートルード・スタイン Wars I Have Seen)つまり個人的にはおおかた今も中世ですね。  

 それはさておき、そうやってまた先週もRookieをあてずっぽうで眺めていると「私たちお気に入りの大人に高校生活を生き抜くためのアドバイスを聞いてみました」というコーナーがあった。その中のひとりに元le tigreで現MEN(など)のJDサムソンが選ばれていて、JDは"Keep on Livin'"の歌詞をそのまま書いておくよ、と言っている。これは2001年にクロゼットの中で悩むキッズたちに向けて書いたメッセージであり、自分は小さな町を出て初めてその外の世界にはもっともっといろいろなことがあると知ることができた、とも。この歌詞が久しぶりにそしてあまりにふいうちに目に飛び込んできた。今が何年代で自分は何歳とかは関係なくなり、いつも今だからこそと思うその気持ちで今だからこそ、私の気持ちはまた奮い立たせられる。(本当は曲のビデオを貼りたいのだけど、すごく荒いのしかないの)

 Look up to the sky sky sky  空を見上げて ほら この空
Take back your own tonight 君のを取り戻せ 今夜こそ

You’ll find more than you see 見えてるものがすべてじゃない
It’s time now now get ready さあ 時は来た 心を決めるんだ
So you can taste that sweet sweet cake and そして味わって あの甘い甘いケーキ
Feel the warm water in a lake 湖のあたたかさを感じて
What about the nice cool breeze and それに 心地よく吹き抜ける風も
Hear the buzzing of the bumblebees ミツバチの羽音も聞こえる
Live past those neighborhood lives and あの町でのことは乗り越えるんだ
Go past that yard outside and  あの前庭を通り過ぎて
Push thru their greatest fears and 彼らに恐怖をつきつけて
Live past your memories’ tears cuz  記憶の中の涙を乗り越えて 
You don’t need to scratch inside just please もう自分の内側をひっかく必要は無い だから どうか
Hold on to your pride  誇りを捨てないで
So don’t let them bring you down and さもなきゃ また 引きずり降ろされる
Don’t let them fuck you around cuz やけくそになるな  それじゃやつらの思いのまま
Those are your arms that is your heart and だって その腕も 心も 君自身のもの
No no they can’t tear you apart cuz やつらには引きちぎれない なぜって
This is your time this is your life and これは君のチャンス 君の人生を生きろ
This is your time this is your life.         いまが君のとき 君の人生を生きて
Keep on, keep on livin'      生きて! 生き続けて


自分がジン(Carson zine)を作るのは、この曲に含まれるメッセージと大きく重なるはずの何かを言いたいためなのだと思っている、私のような人に向かって。自分はおかしい、価値がない、あるいは厄介者、だから馬鹿にされたり、うとまれても仕方がないと思い、思わされることはたくさんある。ある面では自信に満ちて幸せにあふれている人にだってそういう面はいくらでもありうるし、ちょっとニュースを見れば、私たちのうち99%は馬鹿にされてだまされてる、と思うことばかりだ。それでも、だからこそ、死んだ魂をひきずって過ごす意外の道を探ることはできるはず、たぶんね。そのための勇気や心構えやふるまい方を教えくれるようなものについて、自分なりに書いているつもり。
 

 それはそれとして、JDの最近の活躍をあんまり追っていなかったのでちょっと探してみたら、ちょうど一年ほど前に出た曲のこういうビデオがありました↓ 初めて見る方は最初から最後までとばさず見ることをおすすめします。




 

「あの前庭を通り過ぎ、あの町を飛び出して」どこへと思えば、灯台へ。ずいぶん立派なペニスつけることにしたんだね、 あ、灯台か。この曲のタイトルは直訳すると「こんなに自由を感じるなんて、僕/私ったらいったい何様?」という意味だと思う。コーラスのような部分で繰り返される言葉は「こんなに自由なら死んでもいい 自由すぎてもう死にそう」「こんなに自由、絶対死ねない!」

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