2014/12/04

去年の夏 突然に




A Midsummer Mess / DIRTY / 2014 / A5 / 16頁


外は冷たい冬の雨だけど、真夏の日々のパーソナル・ジンを紹介します。
去年の夏に思いつくままに作って、今年の夏に改めて出したもの。

(それにしてもこのブログに書くのは本当に久しぶりだ。皆さん元気ですか?)

赤ちゃんの息子がいて、外に出るとすぐ熱中症になって(自分がだよ)、家に閉じこもってばかりだった。必然わたしは「家の中」という場所や、そこにいる女性たちの時間の流れについてなんかをよく考えるようになった。本や映画のなかの「彼女たち」と自分を重ね合わせて、または自分のなかで勝手にネットワークを作って、心の支えにしてたのよ。わたしの仲間、あるいはわたし自身。それを「あなた」(ジンを読んでくれるあなたね)に向けて書くということが、とにかく自分にとって切実だった。

そういうことをとても断片的に記録してあるのです。もはやメモのようです。


出てくるもの:
真実を斜めから語るエミリ・ディキンソン/アンナ・ポレッティのパーソナル・ジン論/ヘレン・ケラーの頭の中/『遠い雲』の冬子/マーチ家の次女ジョー・マーチ/『黒馬物語』/ジーン・リースの『カルテット』/祖母の10代の頃のアルバム/ケイト・ザンブレノ!(ああもうなくてはいられない)/『女相続人』のキャサリン/そうねもちろんマッカラーズ/それに必ず少しはクリス・クラウス/Play It AS It Laysのマライア/『ベル・ジャー』の夏/『結婚式のメンバー』の夏/あとなんか関係ないけど、毎日同じものを食べ続けるヘンリー・ロリンズ。
※ただ名前が出てくるだけ、引用だけ、というのがたくさん含まれてますのであまり期待しないでね。


出てこないけど影響されたもの:
『ジャンヌ・ディールマン コメルス海岸通り23 1080ブリュッセル』(人生のなかでこれをみるのはまさに今だなと思ってDVDを買った、本当にそうだったみたい)
『ナタリー・グランジェ』とそれへのデュラスのコメント、女性たちが「ただ端的に」生きる「異例の時間性」、この映画の家の中の野性「何ひとつ耳を貸さず、不服従、社会の拒否のイメージそのものであるこの野生の少女から母親へと送り返されるこの種の野性」というもの。

だけどこのジンを書いたときと今ではもう状況も違うし気持ちも変わっているのだ、実はね。ひどいことにちょっと忘れかけてるくらいなのよ!  だからこそ、書いておいてよかったの。それに、もっとうんと前に比べたら実際にいろいろな「その場」にいることが難しくなった今だって、わたしにはやっぱりジンがあるから大丈夫なのだとわかった。

福岡のSHE SAYS distroさん と 12月7日まで「おとなとZine おとなのZine」という展示をさせていただいている学芸大学のSUNNY BOY BOOKSさん で取り扱っていただいています。
150部限定です。
定価は150円だけどご連絡いただければもちろんトレードいたします。

じゃあ、またね!




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